※ネタバレありなので、ご注意ください！
こんにちは！
2017年ついに「笑ゥせぇるすまん」が再アニメ化されましたね。
玄田哲章さんが喪黒 福造役を務められていますが、違和感なく毎週楽しみにしています。
さて、そんな笑ゥせぇるすまんですが、お話の中で1番怖いトラウマになりそうな話ってなんでしょう。
今回は原作の笑ゥせぇるすまん1～5巻の中で、個人的にこれは恐ろしい！と思ったトラウマエピソードをランキング形式で紹介していきます。
- まず「笑ゥせぇるすまん」とは
- 第10位 たのもしい顔
- 第9位 押入れ男
- 第8位 主夫道
- 第7位 幸運のリング
- 第6位 老顔若体
- 第5位 長距離通勤
- 第4位 ゴルフ入門
- 第3位 夢に追われる男。
- 第2位 ドール
- 第1位 駅までの道
- ランク外だけども怖かった話。
- まとめ
まず「笑ゥせぇるすまん」とは
このページを見ている時点で「笑ゥせぇるすまん」がどんな作品かというのは、ご理解いただいていると思うのですが、万が一よく知らないよという方のために。
「笑ゥせぇるすまん」（わらゥせぇるすまん）は、藤子不二雄Ⓐによる日本のブラックユーモア漫画作品。アニメ化、テレビドラマ化もされた。
1999年6月時点で、単行本の発行部数は累計350万部を突破している
『セールスマンの喪黒 福造（もぐろ ふくぞう）が現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破ったり忠告を聞き入れなかった場合にその代償を負わせる』というプロットから成る一話完結のオムニバス形式。
この作品の本質は単なるブラックジョークではなく、寓話的な意味合いを兼ねている。また、人間の本質であるいい加減さ、愚かさ、弱さが描かれた物語が多い。
「笑ゥせぇるすまん」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終更新 2019年4月3日 (水) 02:14 UTC
黒いドラえもんという感じでしょうか。
ドラえもんにあたるのが喪黒 福造でのび太君は毎回変わって、様々な心にスキマのある現代人がのび太君にあたる。
そしてドラえもんだとのび太君は助けられたりしますが、喪黒 福造は基本的に助けません。
原作者の藤子不二雄Ⓐ先生曰く、喪黒 福造のモデルはゲーテの「ファウスト」に出てくる悪魔メフィストフェレスらしいです。
なので、あんな裂けた口にでかい歯むき出しのなんとも言えない不気味な様相になっているそう。
正直、あの喪黒 福造を見た時点ですでにトラウマになりそうですけどね。
一度見ると忘れられない顔です。
それではランキングをどうぞ～
第10位 たのもしい顔
原作第1巻収録
笑ゥせぇるすまんのトラウマ話といえば定番はこのお話でしょう。
アニメ化された際の1話目なので、見たことのある方も多いはず。
『まさにたのもしい顔の男が主人公。
その男は生まれてこの方、顔がたのもしいせいで周りの人間に頼られっぱなし。
そんな生活に嫌気のさした主人公は喪黒 福造と出会う。
そして喪黒 福造に勧められた場所へ行ってみるとお釈迦様のような人が迎えてくれて、男はこれまで頼られてばかりで、周りの人間に甘えられなかった分、その人に甘えまくってしまう。。。』
笑ゥせぇるすまんのオチはいくつかパターンがありますが、これは廃人になるパターンですね。
廃人になるパターンの中でも、本人は満足しているパターンなので、比較的マシな部類だと思います。
オチの絵は衝撃的なので、一見の価値ありです。
第9位 押入れ男
原作第1巻収録
『とある漫画家が主人公。
男は家賃を滞納しており、住んでるアパートから追い出されそうになる。
しかし、そこを喪黒 福造に助けられる。
喪黒 福造がこの部屋を借りるが、日中はほとんどいないので、そのまま同じ部屋に住んでも良いと言われる。
が、ただしそれには条件があり、住んでもいいが、大屋さんにばれるといけないので、なるべく押入れの中に入っているようにとのこと。
しかし・・・』
このお話はオチの絵が怖いです。
さらに本人が幸せかどうかわかりません。
漫画家なのにもう漫画は描けないかもしれない感じになってしまいます。
第8位 主夫道
原作第3巻収録
『共働きの夫婦の夫が主人公。
その男は共働きゆえに、家事は分担しようと妻に言われるが家事が全くできない。
そのことを喪黒 福造に相談すると、喪黒 福造に家事のカルチャースクールを紹介される。
そこに通うことで家事の面白さに目覚めた主人公は会社に行くよりもずっと家事をしていたいと思うようになり。。。』
このお話の怖いところは肉体改造されてしまうところです。
どれだけ体を弄られているのか想像すると恐ろしいです。
ただこれは本人が幸せそうなので、ありかもしれません。
第7位 幸運のリング
原作第5巻収録
『ある日、電車通勤していた男は手につけている流行りの健康ブレスレットの効き目はどうかと喪黒 福造に尋ねられる。
男は効いていると言えば効いていると答え、喪黒 福造は健康こそ1番個人差が出るのに、みんな流行りの健康ブレスレットをつけているのはおかしいといい、もっと良い健康リングをプレゼントしますと男に告げる。
男はその場では断るものの、後日「Bar魔の巣」で喪黒 福造と会い、そこで幸運をよぶリングをもらう。。。』
幸運リングをもらってすぐに明らかにラッキーなことが連発します。
しかしその後、知り合ったかわいい子から「そのリングをつけさせて欲しい」と言われて渡しちゃうんです。
そして自業自得といえばそれまでですが、リングを手放したことにより、はねのけていた災厄+他人の分の災厄まで背負うことになります。
オチの絵も恐ろしいですが、その後の主人公の行方を思うとさらに恐ろしいです。
第6位 老顔若体
原作第2巻収録
『主人公は73歳の顔は若いが肉体は衰えている男。
男はその顔と肉体のギャップに悩んでいた。
周囲の人間には顔のおかげで若く見られているが、実際は年相応の体であり、できれば顔も肉体も若くしていたいと願っていた。
そのことを喪黒 福造に相談すると喪黒 福造は肉体の若さを取り戻させてあげましょうといい男に魔法のダンベルを渡す。
男はそのダンベルを使い見事に身体を若返らせるが。。。』
自業自得系ですね。
笑ゥせぇるすまんには自業自得系のお話も多いですが、まさにこれなんかはそうだと思います。
ダンベルで見事に若返るわけですが、喪黒 福造に使い過ぎ注意を促されます。
でもそれを無視して使い過ぎてしまうのが笑ゥせぇるすまんの主人公。
最後にはけっこういい思いもしているみたいなので、多少の罰を受けても仕方ないかなと思います。
第5位 長距離通勤
原作第3巻収録
『通勤に片道4時間かかる男が主人公。
通勤途中に喪黒 福造に足を踏まれてしまい、喪黒 福造からその償いをさせてくれと言われる。
色々あり、最終的に費用がタダの会社近くのマンションを案内され、平日はそこから会社に通ってくださいと言われる。
ただし日曜、祭日には必ず自宅へ帰るようにと忠告をうける。。。』
これは終始、男が被害者なパターンです。
最後のオチの絵がなかなかにホラーです。
割と守りやすい制約とはいえ日曜、祭日に自宅へ帰らなかっただけでこうなるなんて、、、という感じ。
オチの絵を見るに廃人化しているか下手をすると死んでいるかもしれません。
第4位 ゴルフ入門
原作第1巻収録
『まったくゴルフができないメンタルの弱い男が主人公。
まったくできないにも関わらず会社のゴルフコンペに参加することになった主人公。
そのことを喪黒 福造に相談すると、ゴルフを教えてあげましょうと言われ、ゴルフコースへ連れていかれる。
そこでもやはりまったくゴルフができなかったが、喪黒 福造が「ドーン」することで、メンタルの弱さを克服し、なんとかゴルフができるようになる。。。』
笑ゥせぇるすまんには頻繁にゴルフが登場します。
おそらく描かれた当時はサラリーマンといえばゴルフというイメージがあったのでしょう。
今でもあるかもしれませんね。
けっこうゴルフを扱った回が登場しますが、
これはそうしたゴルフ系の1回目。
このお話の怖いところははっきりと人死にが出るところです。
セリフではっきりと明言されています。
またその描写が何とも言えない
昭和のホラーになってます。
主人公自体は無事ですが、オチの絵が怖かったので第4位。
さあいよいよトップ3です！
第3位 夢に追われる男。
原作第2巻収録
『毎晩崖から落ちる夢を見ている男が主人公。
男はその夢のことで悩んでいて、毎度おなじみ喪黒 福造に相談します。
すると喪黒 福造からあるキャンディーをもらいます。
それは飲むと夢を操作できるキャンディー。
ただし、使用できるのは1晩に1粒まで。
定番の使い過ぎ注意の警告を受けるが。。。 』
3位になってくると明確に主人公が死にます。
自業自得な感もありますけど、喪黒 福造との約束を破っただけで殺されるというのはなかなかに恐ろしいと思います。
しかもその最期がけっこう恐ろしい。
笑ゥせぇるすまんの中にはいろんな話がありますが、確実に主人公が死を迎えて不幸になっているので、第3位にランクイン。
第2位 ドール
原作第3巻収録
『アンティーク人形を集めるのが趣味な男が主人公。
そんな男が喪黒 福造と出会い、貴重なアンティーク人形を譲り受けます。
が、その時に毎度おなじみな忠告を受けます。
「人形を本物のレディのように扱い、決してその人形を裏切らないこと。」
男はもともと人形好きなので、快諾しますが。。。』
この話はストレートに怖いです。
お人形というのはどことなく怖い時があるものですが、このお話を読んだ後だと自宅にあるお人形がかなり怖く見えてしまうかもしれません。
人形を使ったお話のオチとしてはベタといえばベタかもしれませんが怖いからこそ定番になっているのでしょう。
さあ、主人公が死に、ベタがランクインしてラストはどうなるのか、
ついに第1位です！！
第1位 駅までの道
原作第5巻収録
『自宅から駅までの距離が遠い男が主人公。
男は駅までの道のりの途中にある脇道がいつも気になっていた。
それを喪黒 福造に指摘され、
「一度くらい脇道にそれたらどうか」
と提案されるもこれを拒否。
その後、帰宅して妻にも
「たまにはいつもと違う道を覗いてみたらどう」
と勧められるがやはり拒否。
男は脇道を覗いてみたい好奇心はありつつも、頑なに脇道へ入ることは拒否していた。
しかし。。。』
ついに喪黒 福造、強硬手段に打って出る！！
このお話の怖いところは、主人公が全く悪くないところ！！
そしてそんな主人公に対して喪黒 福造が実力行使に出たところ。
これまでいろんな手練手管で喪黒 福造は主人公たちを陥れてきましたが、ここまではっきりと直接的にだましたものはありませんでした。
これはやってはいけませんよとか、そういう忠告を破った主人公に対して相応の罰というのならまだしも、このお話では頑なに「横道にはそれない！」といっていた主人公に対して、無理やり逸れさせるという荒業を出してきました。
これをやられたら、そりゃー主人公としても横道にそれますよ。
という感じ。
多少の好奇心もあったようですし。
でも、その好奇心を主人公は抑えてたわけです。
この点において、これまでの主人公たちとは一線を画しています。
にも関わらず喪黒 福造は無理やりに横道に逸れさせました。
『狙った獲物はどんな手段を使ってでも陥れる』
という喪黒 福造の真の恐ろしさが判明したお話ということで堂々の1位です。
ランク外だけども怖かった話。
数ある笑ゥせぇるすまん1~5巻のエピソードの中でも、
2回！喪黒 福造に絡まれた主人公がいます。
彼の名は「溝成平一」
まず第1巻収録の「イージードライバー」というお話で一度、喪黒 福造に絡まれ、交通違反をしまくり違反切符だらけにされます。
その7年後、第2巻収録の「安心カプセル」というお話でも喪黒 福造に絡まれ、今度はもっとツラい思いをさせられます。
なぜこんなことになったかというと、おそらく「笑ゥせぇるすまん」第1巻には笑ゥせぇるすまんの前身である「黒イせぇるすまん」のお話が含まれていたからだと思います。
なので、厳密にいえば別作品なので、別人といえば別人です。
読み切り版と連載版という感じでしょうか。
ただ、同じ名前ですし、
1度目がイージードライバーという免許を取るお話で登場して、
2度目は車の中で生活したいというお話で登場して、
どちらも車に関連しているあたり、やはり同一人物ではないだろうかと考えたくなります。
でも彼は2回目の登場時、喪黒 福造に対して「あなた誰ですか」と言っています。
違反切符まみれにされた相手の、しかもこんなに特徴的な名前と顔の人物を忘れてるとは考えにくいですが、喪黒 福造の「ドーン」に一種の催眠効果や、記録障害を引き起こす何かがあったと仮定すればなんとか辻褄は合わせられます。
何にしても2回も絡まれるなんて。。。
ある意味持っていると言えなくもない？
まとめ
今回は笑ゥせぇるすまんの怖いトラウマ話ベスト10ということでお送りしました。
ホントに笑ゥせぇるすまんって面白い。
面白くてさらにタメになるところがいいですね。
やっぱり人間欲張り過ぎは良くないということです。
きっと僕の拙いあらすじだとわかりにくところもたくさんあると思うので、興味をもっていただいた方はぜひ原作を読んでみてください。
ちなみに喪黒福造の弟のお話はこちら！
アニメ版はAmazonプライム・ビデオ
それではまた。
ホーッホッホッホ ！
